ジャルダン・フランセでフランス語を習ってみませんか。

詳しくはホームページへ!https://au-jardin-francais.com

Bonjour!!

今回は、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)についてです。

皆さま、ジャルダン・フランセの入り口にあるこの柄に見覚えはありますか?

この柄は、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)といい、フランスの伝統柄です。

*La toile…フランス語で様々な素材で織られた平織物という意味

*Jouy…ヴェルサイユ宮殿近くにある、パリ近郊の街、Jouy-en-Josas(ジュイ・オン・ジョザス)に工場があったためToile de jouy…「ジュイの布」と呼ばれるようになりました。

では、ここで歴史について少し掘り下げてみましょう♪

Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を始めとする西洋更紗の源泉は、17世紀後半以降に東インド会社によってもたらされたインド更紗にあります。エキゾチックな花や動物で彩られ、洗うこともできたこのコットンプリントは、それまで絹やウールに親しんできたヨーロッパの人々の間に一大ブームを巻き起こし、実用的な布としてドレスや室内装飾に取り入れられました。インド更紗の登場はヨーロッパの人々にとって革命だったのです。

しかし、そんな更紗の大流行は、絹やウールなどの伝統的なテキスタイルの生産者たちの反感を買い、そしてフランスで1686年~1759年の間、輸入、着用の禁止令が出されたのです。ようやくその禁止令が解かれる頃、20歳のドイツ出身のプリント技師、クリストフ=フィリップ・オーベルカンプ(1738−1815年)は誘いを受けてスイスからパリに赴き、1760年にヴェルサイユ近くのジュイ・アン・ジョザスの地に自らの小さな捺染工場を設立します。これがToile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)の工場の始まりでした。

木版ブロックプリントによるテキスタイルは、インド更紗のエッセンスを引き継ぐエキゾチックで様式化されたデザインから始まり、次第にフランス流の可愛らしい花模様に変化し、3万種を超えるデザインが生み出されました。

1770年からオーベルカンプは銅版を用いた技術を採用し、人物を配した風景を単一の色調で染め上げる銅版プリントのテキスタイルに力を入れていきます。田園風景、寓意的なシーン、文学的、歴史的、またはなじみのある遠近法的など、数々のデザインを銅版プリントによって製作しました。

その評判は宮廷にも届き、1783年にはルイ16世によってオーベルカンプの工場は「王立」の称号を与えられたのです。マリーアントワネットもこのプリントを愛し、数着のドレスを持っていたといわれていますよ☆

フランス革命後には、オーベルカンプの工場も、徐々に衰退の道をたどることになります。1815年にオーベルカンプが死去して30年もたたないうちに工場は閉鎖しています。しかし、Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)を始めとする西洋更紗の魅力は、後世のアーティストたちに影響を与えただけでなく、今日でも優雅で楽しいフランスのデザインの一つとして様々な形で親しまれています。

次回のブログもお楽しみに♪

A la prochaine!!

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