音楽の祭典 FETE DE LA MUSIQUE

La Fête de la Musiqueは、今年で34回目となり、毎年6月21日にフランス各地で開催されている音楽の祭典です。一年で一番日が長く、夜10時ごろまで明るいこの日の夕方から夜にかけて、街中に音楽が鳴り響きます。

1981年10月、文化事業振興の目的で、ジャック・ラング文化相により任命されたモーリス・フルレ(音楽および舞踊局長)が発足させました。開催日は古来の「聖ヨハネの祭り」にちなみ、6月21日(夏至)と定められました。その後広く発展し、現在世界約130カ国・400都市以上で同日開催されています。

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街のいたるところでプロ・アマを問わず、クラシック、ジャズ、ロック、ヒップホップ、テクノ、レゲエ、ワールドミュージックとさまざまなジャンルのコンサートが開催され、その数はパリだけでも100以上にのぼります。美術館、図書館、教会などの公共の施設の中やカフェ、レストラン、路上でもさまざまなライブが繰り広げられ、この日ばかりは夜12時をすぎてもおかまいなしに大音量で音楽が流れていて、日頃のストレスも忘れさせてくれます。

「音楽はすべての人のもの」という基本精神に則り、どのプログラムもすべて無料で聴くことができる、というのがこのイベントの大きな特徴です。プロのミュージシャンからアマチュアバンドまでレベルは様々ですが、音楽を愛する気持ちに満ちた楽しいイベントです。
2015年のテーマは「Vivre ensemble la musique !」直訳すると「音楽を一緒に生きよう」ですが、一緒に音楽を楽しもう、体験しよう!という気持ちが込められています。事前にプログラムをしっかり確認して目的の音楽を聞きに行ってもいいし、聞こえてくる音にまかせてぶらぶらと散歩しても楽しそうですよね(^^♪

Street dancers perform on June 21, 2011 in front of the Eiffel tower in Paris, as part of the 30th annual music event,