≪Nuit Blanche≫　ニュイ・ブランシュ～白夜祭～　10月の風物詩がなくなる⁉

≪Nuit Blanche≫　ニュイ・ブランシュ～白夜祭～　10月の風物詩がなくなる⁉

フランス語で≪Nuit Blanche≫は　“白夜″　の他に　“徹夜する″　と言う意味もあり、毎年パリでも10月の第1土曜日に夜通し続く現代アートイベントが開催されています。

日本でも2011年から京都、2014年から稚内で開催されて話題を呼んでおり、今年も京都市内で10月１日に開催が決定されています。

元はロシアのサンクトペテルブルクが発祥でロシアの白夜を文化的に楽しむ方策として、オペラ、バレエ、コンサートなど「白夜の星音楽祭」として始まりました。

今では世界中の主要都市で年に1回開催されている文化的なお祭りです。

フランスでは2002からパリで毎年開催され10月の風物詩となりました。

コロナ禍の2020年、2021年も禍を吹き飛ばす意気込みで時間短縮で開催され、20周年に当たる今年は更にバージョンアップし例年どおり10月第1土曜日の1日開催予定です！

屋内外を問わず、コンサートや現代パフォーマンス、約200もの芸術イベントが開催される予定です。広場や公園のみならず、スタジアムやプール、美術館や博物館、歴史的建造物など、パリ市内のあちらこちらで明け方までアーティスト達による文化的な催しが無料で行われます。そしてパリ市庁舎も一晩中解放されます！

午後7時から早朝まで、あらゆる形態のコンテンポラリーアートで公共空間が埋め尽くされパリ市民や観光客は、芸術・文化遺産の素晴らしさを再認識できる年に一度のこのチャンスを逃しません！

今年のテーマはもちろん　≪アート＆スポーツ≫！　　昨年同様、2024年のパリ五輪を賛辞すべく、そのエスプリがあちらこちら組み込まれており、パリ市は、「芸術とスポーツを対話させる」べく「文化オリンピアード」の演出に力を注いているようです。

パリとグレーター・パリ地域のスタジアム、プール、文化遺産、広場、公園、庭園などで、200の芸術イベントが開催される予定です。そのうちのいくつかは、2024年のパリオリンピック・パラリンピックに向けて、アートとスポーツが交流する「パリ2024カルチュラル・オリンピアード」の一部となっています。

ただし、この20年間続いた10月の風物詩は今年で最後となり、来年2023年からは6月の第1土曜日開催に変更となりました！　

その背景として、気象の影響があります。

10月上旬のパリは雨が降りやすく、昨年は開催途中から大雨洪水警報のためいくつかのイベントが、中止や移動を余儀なくされました。

パリ市長のアンネ・イダルゴは、すぐに行動に移し、この祭典が再び天候に左右されないようにするために、あらゆる手段を講じることを決意しました。そして彼女は会場の一つであるヴァンセンヌの森にあるヴェロドロームからマイクを手にTwitterで、次のように呼びかけました！

「”ニュイ・ブランシュ “の開催候補日を３候補からパリジャンたちに投票してもらい、来年からはいつもと違う季節で時間を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。6月の第1土曜日か、12月の第1土曜日か、あるいは現状維持か、どれかに投票してください！」

その後パリ市民の投票が行われ、結果2023年からは、このパリの有名な文化・芸術イベントが6月に開催されることとなしました。　

こちらがその時のTwitterです。ゆっくり丁寧に話されているので生のフランス語を聴いてみてくださいね(^_-)-☆

https://bit.ly/3Sx5MrM

下に、今年のNuit Blancheのイベントのスケジュールや詳細のHPをリンクしますので、もーし幸運にもたまたま10月1日パリに旅行される方は是非とも立ち寄って幻想的かつ活気溢れる現代のパリの夜を満喫してきてくださいね(^_-)-☆　ちなみに、ジャルダン・フランセの生徒様で新婚旅行にこの日にパリ入りされるラッキーな方がいらっしゃいます。羨ましい限りです💛