あらためてパリで食べてほしいもの

フランスに行くとなれば、まずは訪れてみたい首都のパリ。

数多くの歴史を感じられるパリの街を歩くだけでも心は満たされますが、洗練されたファッションやグルメも楽しみのひとつ。

星付きレストランの本場高級フレンチ、より気軽に楽しめる本格的なビストロ、老舗フランス菓子店や有名シェフのお菓子など、挙げればきりがありませんが、是非とも食べて欲しいものがあります。

もっとお手軽に楽しめるパリの味。

「バゲットBaguette」です。

フランスの主食であるパンの中でもバゲットは特に有名ですが、パリから広まったという話があります。

オーストリアのウィーンより持ち込まれた説、ナポレオンが作った説、メトロ建設時の労働者間の争いが絶えず、危険なナイフがなくても手で取り分けられるように細長くなった説、など、発祥に関しては様々な説があります。

ですが、確かな事は１９１９年に朝４時前の労働禁止条例の発令です。

当時の主流であった大きくて丸い形のパンだと作成時間が長くかかるので開店時間に間に合わなくなり、パン職人は発酵や焼成時間の短縮を迫られて出来た形が現在の細長いバゲットなのだそう。

発祥に関してはまだ明確ではありませんが、地方からパリに戻ってバゲットを食べると格段に美味しいのです！

また、短時間手軽に食べる事ができるバゲットは作り手にとっても消費者にとっても時間の流れが早い都会に最適なパンなのだろう。と歴史に想いをはせながら食べると更に美味しいのです。

パリでは年に一度「最も美味しいバゲットコンクール」があり、優勝者は１年間エリゼ宮にバゲットを届ける御用達店舗となります。以前、偶然お店の前を通った時に購入し、あまりの美味しさに気づいたら１本食べてしまっていました。

２ユーロ程のささやかな幸せ。その時、まだあたたかい焼きたてに出会えたら、お店を出た瞬間に食べてみてください。最高の笑顔になること間違いなしです♪