おすすめのフランス映画 第二弾
このブログで『アメリ』を紹介してから4カ月も経ってしまいましたが、今回は第二弾として『ボヴァリー夫人とパン屋』(原題:Gemma Bovery)をおすすめしたいと思います♪
この映画はごく最近のもので、フランスでは2014年9月、日本で2015年7月に公開されました。
フランスの小説家Gustave Flaubertの代表作「ボヴァリー夫人(Madame Bovary)」を題材に、イギリス人絵本作家Posy Simmondsが描いたバンドデシネをAnne Fontaine監督が映画化した作品です。
Anne Fontaineが手掛けた作品では、『ココ・アヴァン・シャネル』(原題:Coco avant Chanel)が代表的なものとして挙げられます。
今日はそのAnne Fontaineの最新作、『ボヴァリー夫人とパン屋』の紹介です。
4週連続興行成績1位を記録したこの映画は、少し大人な作品です。
あらすじ / synopsis
フランス、ノルマンディーの美しい村でパン屋を営む文学好きのマルタン。
愛読書はこの地を舞台にした「ボヴァリー夫人」。
妻と息子と平穏に暮らしていたある日、イギリス人夫婦が隣に越してくる。
妻の名はジェマ・“ボヴァリー”!
マルタンは若く魅力的なジェマに魅了され、次第に小説の主人公エマと彼女を重ね合わせていく。
そしてジェマが年下の男と不倫するのを目撃したことから、小説の通り悲劇的な運命を辿らないようにある行動にでるが、誰も予測ができない結末が待っていた…。
引用:『ボヴァリー夫人とパン屋』公式HP http://www.boverytopanya.com/
なんともいえない哀愁を漂わせるパン屋のマルタン。人生のつまらなさを妄想で補おうとしている少し変わった人のように思えます。
しかし、そんな”平凡な日々にきれいな女性が現れる”といったようなドラマティックな展開を期待するのは誰しもが経験していることなのかもしれません。
ノルマンディーが舞台のこの作品は、フランス映画らしいつくりではあるものの、実はどこにでも存在する身近なテーマなのではないでしょうか。
フランス映画にたまにある、なんのこっちゃよく分からんかった。という余韻に浸ることはないです!
ただし、結末は驚きました・・・
個人的には最後まで楽しめて、お気に入りの映画になりました。なんといっても出てくる全てのパンが美味しそう♡
そして、フランス語も比較的簡単で、聞き取りやすいです。フランス語を勉強中のイギリス人ジェマとの会話も、勉強になりました。
また、パン屋を演じる俳優Fabrice Luchiniは、実際に小説『ボヴァリー夫人』の大ファンで、実の娘にもエマと名付けたほどだそうです。
この逸話を知って、もっと原作の『Madame Bovary』が読みたくなりました!
みなさんもぜひこの映画から始めてみてください♪