アヴィニョン演劇祭 festival d’Avignon(2015/7/4~7/25)
南仏にあるアヴィニョンという街は毎年7月になると普段とは違った賑わいをみせます。以前、このブログで紹介した毎年5月におこなわれているFestival de Cannesは同じ南仏でも映画の祭典でした。一方、アヴィニョンのフェスティバルは演劇のお祭りです。
歴史としては1947年にジャンヴィラール(俳優、演出家、劇場支配人)がおこしたアヴィニョン芸術週間が始まりです。開催当初は1週間ほどのフェスティバルでしたが、規模が徐々に大きくなり、今では3週間以上かけておこなわれる世界でも有数の演劇祭となりました。
演劇祭の間はアヴィニョン全体が劇場となり、有料入場者数がのべ14万人ほどにのぼります。このフェスティバルを構成する組織は二つあり、一般的にはインinとオフoffと呼ばれています。インは招待制で、招待を受けた限られた団体のみしか参加できません。オフは自主公演制なので、世界中から600余りの劇団がやってきて、フェスティバルを盛り上げます。自主公演する劇団の数も年々増えてきており、それに伴って賑わいもましてきているようです。
日本からも毎年ではありませんが、いくつかの劇団がアヴィニョン演劇祭に参加しています。近年で見れば2014年に静岡県舞台芸術センターSPAC『マハーバーラタ』が正式に招待され、アヴィニョンの劇場で公演を行いました。世界各国に多くの劇団があるなかで、イン招待されるということは名誉なことですよね。アヴィニョン演劇祭には日本からだと気軽に行くことは難しいですが、一度、静岡まで足を運びSPACの公演を鑑賞してみたいものです(*^-^*)