ボジョレー・ヌーボー2016(Beaujolais Nouveau)
Bonjour!!
今回は、ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)についてです。
毎年この時期になると話題になりますね♪季節の楽しみとして、毎年世界中のワイン好きが待ちわびています。
ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)とはフランスの南東部・リヨンの北に位置するボジョレー(Beaujolais)で生産されるワインの新種のことです。その年に収穫された、ぶどうで最初に作る赤ワインのことで、フレッシュさが魅力です。
解禁日は、毎年11月の第3木曜日。今日(11月17日)です♪
当初、解禁日は11月15日でしたが、この日が土日にあたるとワイン運搬業者がお休みになってしまうことを避けるため、そして早出し競争による品質低下を防ぐため、1984年より11月の第3木曜日に改訂されました。また、製造側にとってはその年のぶどうの品質を確認するという意味も持っています。
また、ソムリエなどからの評価として、毎年キャッチコピーも話題になりますね。例えば、去年のキャッチコピーは「記憶に残る素晴らしい出来ばえ」でした。この言葉に魅かれて購入された方もいらっしゃるのでは!?
そして気になる2016年の出来ばえですが、今年は、春先からの天候不順により、生育が遅れるなどの不安がありました。夏前には、フランスで大きな洪水被害も起きましたね。また雹(ひょう)の被害も今年は多く、ぶどうが100%破滅しまったところもあったそうです。その為、今年の収穫量はかなり減少しました。でも、実は収穫量と味は必ずしも比例しているわけではないのです。夏場に十分晴天が続き日が当たると、6月の雹(ひょう)や悪天候によって実が少なくなった分、栄養がしっかりと行き渡り、糖分がギュッと凝縮されたぶどうになるのです。実際今年は、夏に晴天が続き日照時間が十分だったこともあり、「摘みたて感あふれるみずみずしいワイン」との評価です。
ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)の特徴は、色が鮮やかで口当たりが良くフルーティーです。冷蔵庫で少し冷やすのがおススメ。通常赤ワインは、冷やすと渋みが強調されるため、室温(15~20℃前後)が好ましいといわれますが、ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)はちょっと違います。もともと、渋みが控えめなため、少し冷やしたほうが、すっきりとした清涼感がきわだつのです。
また、特に定められた賞味期限はないようですが、一般的には、「解禁から2、3ヶ月以内が一番美味しく飲める」と言われているようですね。
さて、ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)に混じって、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(Beaujolais-Villages Nouveau)という名前のものが販売されているのをご存知でしょうか?“ヴィラージュ(Village)”はフランス語で“村”の意味です。
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(Beaujolais-Villages Nouveau)が指す“ヴィラージュ(Village)”は、ボジョレー地方の中でも法律で定められた特定の39の村(北部の村に位置するボジョレーヴィラージュ地区)のことであり、つまり、ボジョレー全体のぶどう畑の中のほんの一部、最上級のぶどうから造られる新酒なのです。普通のヌーボーよりワンランク高いことを意味しますが、値段はそこまで変わらないようですので、興味があれば飲み比べしてみても面白いかもれませんね。
ちなみに、時差の関係から、ボジョレー・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)生産国であるフランスより8時間の時差がある日本は、世界の中でもいち早く解禁となります。
ここで、時差について少しお話ししますね。
フランスには、夏時間(日本との時差-8時間)4月~10月と、冬時間(日本との時差-7時間)11月~3月があります。夏時間は3月の最終日曜の深夜2時を深夜3時に時計を1時間進めます。そして、冬時間は10月の最終日曜の深夜3時を深夜2時に1時間時間を遅らせ元に戻します。フランスに行かれた方は感じたことと思いますが、夏時間と冬時間では、日照時間が極端に違いますね・・・。例えば、夏時間は22時頃でもまだ明るいですが、冬時間になると16時過ぎには日が暮れます。冬時間と夏時間の切り替えの時期にフランスへ行かれる方は、いつもより時間に注意が必要ですね。
解禁日である今日、このブログをご覧下さっている皆さま、ワイン好きな方、そして普段あまりワインを飲まない方も、これをきっかけにワインコーナーを覗いてみると新たな発見があるかもしれませんね^^
それでは、また! A bientot!!