パリのお菓子事情

毎日暑い日々が続く日本ですが皆さんお元気でしょうか。

比較的涼しく、爽やかな夏を迎えるフランスも近年は猛暑になる事が多くなり、更に今年は地域によっては40℃を記録するなど2003年以来の酷暑を迎えています。

そんな気候変動はパリのお菓子業界にも変化をもたらし、

アイスクリーム “Glaceグラス” に力を入れるお店が増えています。

中でも是非訪れて欲しいのは【アイスクリーム専門店“Glacerieグラスリー”】。

“Glacierグラシエ” と呼ばれる氷菓専門の職人によって作られるアイスクリームは季節によってフレーバーも変わるので、冬でも楽しめます。

というのも、風味豊かな素材の味を活かす術や、氷菓を熟知している経験豊かな職人によって考えられたアイスクリームの味はフランスだからこそ食べられる味。乳製品の濃厚な風味はもちろんの事、更に日本では見られない素材を使っていたり、風味や香りの組み合わせ方が面白いのです。

個人的に大好きなお店はUne glace à paris ユヌ・グラス・ア・パリ というグラシエ（氷菓）部門でMOF（フランス最優秀国家職人賞）という数少ない称号を持つシェフのお店です。

ただシンプルにチョコレート味というわけではなく、メニューをよく見てみると味わった事のないフレーバーばかり。

タンザニア産カカオや、スモークしたインドネシア産、スモークしたカカオ、アーモンドとソバのヌガティーヌ、有機栽培の抹茶など、素材の特性を最高の技術と知識で活かし、産地にもこだわりを感じます。

フランス料理やフランス菓子の最先端をゆくお店が集まるパリ。他にも長年の人気店、サンルイ島にある１９５２年創業の老舗Bertillonベルティヨンも欠かせません。

たくさん歩いて疲れた時、お腹は満たされているけれどフランスの味を感じたい時、食後の軽いデザートとしても食べられるので、是非アイスクリーム屋さんを訪れてみてはいかがでしょうか。気づけば旅の疲れもすっかり忘れて、幸せな気持ちに包まれているはずです。