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フランスのクリスマス = チョコレート?
11月になると、フランスのスーパーマーケットではクリスマス特設コーナーができます。そこで大量に陳列されるのは、クリスマス限定特別パッケージのチョコレート。日本でチョコレートを贈るイベントといえばバレンタインデーですが、フランスではクリスマス(家族や親戚で祝います)なのです。どうしてクリスマスにチョコレートを贈るようになったのか、その歴史をご紹介します!
ビュッシュ・ド・ノエル
フランスのクリスマスケーキといえば、丸太の形のロールケーキをチョコレートやココアクリームでコーティングしたビュッシュ・ド・ノエルですね。
キリスト教が広がる以前、北欧では、冬至の頃に数日間丸太を燃やし続けて翌年の豊穣を祈る「ユール」という風習がありました。これを由来として、フランスでも、数世紀に渡ってクリスマスの頃に丸太を燃やして祈願していました。ビュッシュ・ド・ノエルの丸太の形はここから来ています。クリスマスにケーキやお菓子を食べる風習は以前からありましたが、現代のビュッシュ・ド・ノエルは、19世紀後半にパリやリヨンのパティシエが丸太を形どったクリスマスケーキを作ったのが始まりと言われています。
フランスのチョコレートの歴史
16世紀前半、スペイン人がアメリカ大陸からヨーロッパにチョコレートの原料カカオを持ち込みました。当時のチョコレートは液状で、飲料としてたしなまれていました。フランスにチョコレートを伝えたのは、1615年にルイ13世に嫁いだチョコレート好きのスペイン王女、アナ・マリーア・マウリシア(アンヌ・ドートリッシュ)でした。ルイ14世も1661年にチョコレート好きのスペイン王女マリア・テレサ(マリー・テレーズ)と結婚し、マリア・テレサはチョコレートの飲用道具一式とショコラティエ(チョコレート料理人)も携えて輿入れしたため、フランスの宮廷や上流階級でチョコレートが流行しました。
その後、18世紀の産業革命でカカオからココアバターを取り出すミルの機械化や、19世紀のココアバターとココアパウダーを分離製造する技術革新を経て、固形のチョコレートが作られるようになり、フランスでも19世紀後半には固形のチョコレートが工場で大量生産されるようになりました。チョコレートの原料も入手しやすくなり、パティシエたちはビュッシュ・ド・ノエルをチョコレートでコーティングするだけでなく、高級チョコレート店などで芸術的なチョコレートを生み出していきました。クリスマスにチョコレートが贈られるようになったのは19世紀後半です。
神聖なチョコレート
カカオの原産地、アステカ帝国やマヤ帝国では、カカオは神聖なものとされ、薬や滋養強壮剤としてだけでなく貨幣として使われていたこともあります。ヨーロッパに持ち込まれた後もカカオは大変貴重で高価なもので、王侯貴族や一部の特権階級しか口にすることはできませんでした。カカオが貴重だった時代の歴史が、クリスマスという年に1回の特別な機会に大切な人にチョコレートを贈る風習の中に、今でも生きていると言えます。
クリスマスには大量のチョコレートが……
フランスのクリスマスは家族や親戚のイベントです。クリスマスの親戚の食事会にチョコレートの箱詰めを持参する人が多く、一家に何箱ものチョコレートが集結します。
カフェタイムにチョコレートをつまむのが、この季節の風物詩。すぐに食べきれないほどの量なので、クリスマス~年末年始休暇の家族の団らんには、必ずチョコレートが登場します。
フランスのクリスマスの方程式は、ビュッシュ・ド・ノエル + チョコレート です!
この季節にフランスに旅行する機会があれば、クリスマス限定のチョコレートをお土産にするのもよいですね。
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